令和7年1月4日ハピリンホールにて新春能舞台初め開催

●開催趣旨  ハピリンホールの新年を祝し、年頭の舞台初めとして開催します。能舞台で伝統芸能を今まであまり見たことのない人にも気楽に楽しんでいただけるよう、プロの能楽師による正月にふさわしい能の演目を披露します。オープニングアクトに日舞、筝・尺八など、和楽共演での組曲福井スペシャルを交えて無料公演で行います。

●主催:福井市・まちづくり福井株式会社

●協力:福井県文化協議会

●日時:令和7年1月4日(土) 開演13:30(開場13:00)   

●場所:ハピリンホール (ハピリン3階)福井市中央1丁目2-1 TEL 0776-20-2901

●入場無料

●内容

 13:30~  オープニング       (40分)    

○春の海  宮城道雄 作曲  箏:後藤(ごとう) 礼奈  尺八:水井推山 舞:藤美会(かな)すいざん)

解説 新春を運んでくる名曲、瀬戸内をモチーフに作曲した、宮城道雄に   思いを馳せ振付ました。うららかな春の日差しに照らされたのどかな   浜辺、寄せては返す、穏やかな波の様子をさらして表現し、そこで戯れ遊ぶ海鳥をかわいらしく描いています。

○尺八三重奏曲 (たけ)(ひかり)  加羅(から)古呂(ころ)(あん) (いち)(せん) 作曲

尺八一部:水井推山 尺八二部:斉藤翔鳳山 尺八三部:岩崎明山

解説 里山の一角にあるその竹林は、いつの季節も緑をたたえていますが、4月から5月にかけて、黄色味がかった姿に変わります。そんな竹林に足を踏み入れ、その印象をもとにして、尺八三重奏曲をつくりました。「朝日影(あさひかげ)」「林床(りんしょう)」「斜光(しゃこう)」の3つの部分から構成しています。 

○組曲 福井 池上眞吾 作曲

この曲は、作曲者 池上眞吾が北陸新幹線を祝して作曲されたもので、大阪から真冬の福井へと向かう友人同士のグループ旅行一泊二日の行程を、和楽器による合奏曲に仕上げた曲です。曲は、「福井へやってきた → 雪の永平寺 → あわら湯の町 → 真冬の東尋坊 →またね福井」の五つの楽章で福井の魅力を表現した組曲で、福井県舞踊連盟の振付による特別企画で披露させていただきます。

箏一部:田村 佳子  箏二部:勝田 葉子 十七絃一部:小川 美苗

十七絃二部:山田 園恵 尺八一部:水井 推山 尺八二部:牧野 治山

舞:福井県日本舞踊連盟

14:10~ (※転換・休憩)  

14:20~ 解説(10分)  木谷哲也

14:30~ 舞囃子「高砂」(15分)  シテ 佐野弘宜

地謡 高橋憲正  木谷哲也  芦田嘉和  渡辺晃三郎  山岸 誉

笛  江野 泉  小鼓 多田順子  大鼓 飯嶋六之佐  太鼓 大橋紀美

九州阿蘇神社の神主は、都見物の途中、高砂の浦(兵庫県)で、松の木陰を拭き清める老夫婦に出会います。二人は「高砂の松」と遠く住吉の地(大阪府)にある「住の江の松」と合わせて「相生(あいおい)の松」と呼ばれている謂われを教え、和歌の道、松の由緒やめでたさなどを語り、自分たちは「相生の松」の化身であると告げ姿を消します。神主一行は、高砂の浦から船で一路、住吉へ向かうと、男体の住吉明神が姿を現し、神々しく颯爽と舞い、悪魔を払いのけ、君民の長寿を寿ぎ、平安な世を祝福するのでした。本日は、能の後半部分を面・装束をつけず、紋付・袴のまま、囃子、地謡を伴って舞います。

14:45~ 能「猩々」 (35分)  シテ 福岡聡子  ワキ 平木豊男   

後見 佐野弘宜 

地謡 佐野由於  高橋憲正  木谷哲也  芦田嘉和  渡辺晃三郎  山岸 誉

笛  江野 泉  小鼓 多田順子  大鼓 飯嶋六之佐  太鼓 大橋紀美

中国の揚子(ようず)の里に、高風(こうふう)という大変親孝行の男が住んでいました。高風は、市でお酒を売れば豊かになるという夢のお告げに従って、お酒の商売をしたところ、次第にお金持ちになっていきました。この高風の店にいくら酒を飲んでも酔わない者がよく来るので、高風が不思議に思い尋ねると、海中に棲む猩々であると名乗り、水の中に消えていきました。高風は、酒を持って潯陽の江のほとりへ行き、猩々が現われるのを待っていると、赤い顔の猩々が現われます。猩々は友である高風に逢えた喜びを語り、酒を飲み、舞を舞います。そして心の素直な高風を称え、今までの酒のお礼として、酌めども尽きない酒の泉が湧く壷を贈り、酔いのままに眠ってしまいます。それは高風の夢の中での出来事でしたが、酒壷はそのまま残り、高風の家は長く栄えたといいます。

●観覧は事前申し込みが必要です●

定員  300人(抽選)

締切 12月20日(金) 必着

申込方法:郵便往復はがき(私製はがきは除く)に住所・氏名・ TELを明記してお申し込みください。1枚のはがきで2名までお申込みできます。
応募多数の場合は、抽選とさせていただきます。
宛 先 :910-0006 福井市中央1丁目2番1号
   福井市にぎわい交流施設「新春能舞台初め」 係

お問合せ:福井市にぎわい交流施設 TEL 0776-20-2901

 mail infoin@nigiwai.ftmo.co.jp

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